一話―学園への入学?!―

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人外とも言える様な速さで魔物を斬って行く。 人間とは異なる色を持った血を、返り血としてあびる。 散らついている魔物を余裕そうに笑い、一方的に攻撃をしていった。 ―――― あっと言うまに周りを魔物の死骸だけにした少年。 口元はつり上がっており、怪しげな笑みを浮かべていた。    ソウマ 「……爽眞。帰ろう?」 憂眞は爽眞と呼ばれた少年の服の裾を掴んだ。 上目遣いに言う憂眞はまるで何かの小動物にも感じられた。 「あぁ、そうだな。 つか、ユーマかぁわいい」 怪しい笑いを直ぐに爽やかな笑顔にして、頭を少し乱暴に撫でながらはにかむように笑った。 「……嬉しくないよ」 可愛い、と言われて喜ぶ男子は少ない。 憂眞もその中の一人だ。 人指し指をくっ付けて上下させながら、いじけた憂眞。 「はは、悪い悪い」 笑いながら言っているため説得力はなかった。 しかし、それでも憂眞は許すと言うかの様に頷いた。
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