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目が覚めた時、流輝は広大な草原のど真ん中にいた。
見た感じ、近くに化け物は見当たらない。
化け物の巣窟に放り込まれるのを想像し、死の覚悟までしていたので、拍子ぬけである。
草原といえばモンゴルが思い浮かぶ。
「まさかっ!!!」
流輝は一つの可能性を思いついた。これなら自分が飛ばされたのも説明がつく!
「でっかい『どこでも○ア』か!」
…自分で言ってて空しくなった。
考えても無駄だと悟った流輝はトボトボと草原をなんとなく北に歩き出した。
それが彼の壮大な旅の第1歩となった。
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