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「ど…どこまで続くんだ、この草原は…。」
歩き出して4時間。
夕日が眩しいぜこの野郎…。
いい加減心が折れそうになった時、誰かが呼ぶ声が聞こえた。
「おーーーいっ、そこの人ぉーーー!!!」
何事かと声のする方向を見ると、一人の女性が走って来るのが見えた。
「止まってよぉーー!」
止まってるんだけどなぁ…つか、あの人疲れてフラフラしてないか?
女性はようやく流輝の元にたどり着いた。
肩より少し長いピンク色の髪が特徴的な少女だ。かわいらしいが、大都市の街中を歩いてもピンク色の髪には、そうそうお目にかかれないだろう。
「待ってって…いったじゃない…いじわる…」
「待ってただろ?」
なんて理不尽な。
係わり合いにはなりたくないが、周りは見渡す限りの大草原。
係わらざるを得ないらしい。
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