雷帝君臨

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息も切れ切れに少女は自己紹介をした。 少女の名は、フィーナというらしい。流石にうすうす気付いていたが、やはりここは日本ではないらしい。 「ダメじゃない、こんな所にいちゃ!」 フィーナは回復するのが早い。もう大声を出している…というか、怒鳴ってる。 「なんでオレが怒られなくちゃならないんだ…」 「当たり前でしょ!? 一人でこんな所に来て。 今ここは危ないのよ? 『フリー』も増えてるし、門も開いたんだから。」 「門!!? 門があるのか? どこだ!!!?」 フリーと言うのが何かも気になるが、今は門の方が大事だ。 日本に帰るには門が1番の手掛かりのはずだ。 「あるけど見えないわよ? 門が閉じるのと同時に消えたんだって。」 なんだそりゃ…と脱力した時、背後から物音がした。 「た…大変!」 「フリーよ!!!!」
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