1048人が本棚に入れています
本棚に追加
息も切れ切れに少女は自己紹介をした。
少女の名は、フィーナというらしい。流石にうすうす気付いていたが、やはりここは日本ではないらしい。
「ダメじゃない、こんな所にいちゃ!」
フィーナは回復するのが早い。もう大声を出している…というか、怒鳴ってる。
「なんでオレが怒られなくちゃならないんだ…」
「当たり前でしょ!? 一人でこんな所に来て。
今ここは危ないのよ? 『フリー』も増えてるし、門も開いたんだから。」
「門!!? 門があるのか? どこだ!!!?」
フリーと言うのが何かも気になるが、今は門の方が大事だ。
日本に帰るには門が1番の手掛かりのはずだ。
「あるけど見えないわよ? 門が閉じるのと同時に消えたんだって。」
なんだそりゃ…と脱力した時、背後から物音がした。
「た…大変!」
「フリーよ!!!!」
最初のコメントを投稿しよう!