雷帝君臨

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ザンッッ! 居合いの一閃がフリーを切り裂いた。 別のフリーが襲い掛かってきたのを返す刀で切り、そのままの勢いでフリーの群れを突っ切ると、油断しきっていたフリーの親玉を切り捨てた。 ボスを失ったフリー達は散りぢりになって逃げ出していく。 「ふぅっ」 刀を振り、血払いをして鞘に納める…と、 「すごい、すごーい!!! 何いまの? かっこいいかもー!!!」 「はあ…?」 レーザーのが凄くないか? と言いたげな流輝を黙殺し、勝手にはしゃいでいる。 「でも、うん…ありがとね。」 「あ…いや…」 ここで終われば、めでたしめでたしなのに、終わってくれない世の無情さ…。 すぐ横の池の水が不自然に膨れ上がった。
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