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「フンッ! ハッ!…」
静かな朝の空に、気合を込めた声が響く。
東京の片隅にひっそりとたたずむ小さな剣道場の庭で、17、8歳位の少年が竹刀を振っている。
「ハァッ!! …ふぅ。」
一息ついて竹刀を脇に置く少年の名は緋坂 流輝(ひさか りゅうき)。
由緒ある古武術道場の跡取り息子で、武術も好きだが、跡を継ぐのが嫌で独学で学んだ結果、我流なのに、かなりの実力者となっていた。
「りゅーーーきーーー!!!!」
庭の入口辺りから少女の声が響いた。
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