1048人が本棚に入れています
本棚に追加
「ゲームの主人公の皆様、教えください…あなたたち本当にゲームの序盤でこんなの倒してるんですか?」
「リューキ…何ぶつぶつ言ってるのよ。」
フィーナが哀れむような目で見つめてくる。
すると、思いもしない所から答えが返って来た。
『ペットランクの召喚獣なら誰にでも倒せるぞ』
答えは流輝の胸の辺りから聞こえてきた。
『おかしな男よ。こちらの世界に来たばかりだというのに、もう厄介事に巻き込まれておるとはの』
流輝はこの声を知っている。門で流輝を導いた宝石の声だ。
『少しばかり力になろうぞ。我が名を呼ばれよ、人の子よ。』
フィーナの真似をして流輝は呟く。
「召喚術士、流輝の名のもとに、」
『我が名は…』
「覚醒せよ…」
「『雷帝 エルハンス!』」
最初のコメントを投稿しよう!