雷帝君臨

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真紅のイカズチが天を裂き、飛来した。 もうもうと立ち込める煙が晴れた時、流輝の傍らに狼(いや、むしろ犬…)のような形をした召喚獣が寄り添っていた。 「うそ…リューキの召喚獣が…雷帝!?」 雷帝、エルハンス。 それは世界に十匹しかいない《メシアランク》の召喚獣。 『我が主を狙うとは、愚かな獣め…駆逐してくれる!』 自分より上位の召喚獣を相手に、開き直ったかのようにスライムが飛び掛かっていった。 …が、エルハンスは近付く事すら許さなかった。 『轟雷…』 再び真紅の雷が飛来し、スライムの居た場所を焼き尽くした。 跡形も無く…image=58833087.jpg
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