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真紅のイカズチが天を裂き、飛来した。
もうもうと立ち込める煙が晴れた時、流輝の傍らに狼(いや、むしろ犬…)のような形をした召喚獣が寄り添っていた。
「うそ…リューキの召喚獣が…雷帝!?」
雷帝、エルハンス。
それは世界に十匹しかいない《メシアランク》の召喚獣。
『我が主を狙うとは、愚かな獣め…駆逐してくれる!』
自分より上位の召喚獣を相手に、開き直ったかのようにスライムが飛び掛かっていった。
…が、エルハンスは近付く事すら許さなかった。
『轟雷…』
再び真紅の雷が飛来し、スライムの居た場所を焼き尽くした。
跡形も無く…
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