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第一里 我、血を嫌うものなり……
昔々、術者や呪い者が信じられて居た頃、各国は両班(りょはん)が治めていた。
両班は、己の国と民の事を一番に考える事が義務付けられている。
しかし、大陸全土の両班がそう言う訳ではない。
ある国では、己の為だけに……
ある国では、我が儘后の為に……
ある国では、各々の欲の為に……
ある国では、神を我がものとする為に……
この様な国では、民の悲鳴や荒れ地がたえなかった。
しかし、己の欲の為だけに民や国を捨てた両班をある者達が罰した。
人間なのか、はたまた妖怪なのか……
不思議な力を持つ者達は、五方星の印を翳しながら己等をこう名乗った。
アメンオサ……と。
彼等のおかげて、各国は治安を戻した。
しかし、なおもまだ荒れ地や民の悲鳴は続いていた……
そこで、アメンオサ達は各地に独断での判断を言いつけられた。
我らの剣は大地の為
我らの血は民の為
我らの命は国の為
我らの舞をとくと見よ
さすれば死する時の痛みや苦しみはなかろう
心逝くまで楽死めよ
永遠の安らぎを与えてやろ
この志を胸に抱き、彼等は各国に散らばった。
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