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(んー……困ったな……)
『主、道が消えましたよ?』
「突っ込みを入れるなよ……隼雷(しゅんらい)道わかる?」
『江亥(こうい)ほど鼻は、良くありませんのでなんとも……』
「そっか……」
フードを深く被った旅人は、一匹の虎と話をしていた。
砂漠のド真ん中で。
「う~……江亥も連れて来れば良かった…」
『我は、吾奴と旅をしなくありません。』
「かといって、砂漠のド真ん中で干からびるよりはマシだろ。本当に仲悪いよな……」
『貴方様が、この様な所で死ぬのでしたらたった其れだけの器だったって事ですかね~。』
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