第一里 我、血を嫌うものなり……

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「……お前、何気に喧嘩売ってるだろ……」 『早く背中に乗りませんと、置いていきますよ?』 虎、隼雷はあえてスルーした。 「なんだよ。道わかったのか?」 『いえ、元の道に戻ったまでです。どうやら、術をかけていたようで。』 「術……ね~…よっと。」 旅人は、隼雷の背に乗った。 『――との連絡が取れないのと関係してるんでしょうか?』 「それを調べに行くんだよ。裏切っていたら厄介だけどな。」 『村は、近いですが……一気に行きますか?』 隼雷は、首を後ろへ傾け旅人に聞いた。 「そうだな……早く情報が欲しい所だ。一気に行くぞ。」 『御意にて。』 隼雷は、返事と共に駆け出した。 .
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