第03章─揺れる想い

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しかし残念な事に、先にも述べたが祐介の体格はどちらかといえばまだ小学生に近い そのため皮肉にも祐介にはまだ《かっこいい》という言葉より、むしろ《かわいい》と言う言葉がむなしくもよく当てはまってしまう…… しかし 現在はとても幼い彼──祐介の将来は、残念な事(皮肉の意味を込めて)に、誰の目かららみても確実に期待できる事には間違いない ある意味、祐介には約束されたレールがあるのだ そんな外見の為、祐介は先輩達(主に俺と剛)からよくいじられている 特に俺の場合は祐介の反応が意外に面白いため、普段は突っ込みにまわる俺だが、しかし祐介の前では俺はボケにまわる そして最近の俺はその役に微妙にはまってたりするのだ そんな俺らのやりとりは今や水泳部では当たり前の光景であり、このような出来事はもはや日常茶飯事と言っても過言ではないレベルにまで達しているのだ
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