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(──っ!!ヤバイ!!)
不意に祐介の視界前方に、長身の男である剛の姿が入った
調子が悪いのか、または眠いのか、彼は腰を掛けていてボーとしていた
(───最悪だぁ……)
普段の剛の行動パターンなら、ほぼ間違いないなく進に加勢する事を祐介は経験上知っている
祐介は他の逃げ道を必死に探した
しかし不幸にも祐介は剛の存在に気付くのが遅すぎた
残念ながら今の祐介には咄嗟の判断が出来なかった
後ろからは進
目の前には剛
この瞬間、祐介の策は尽きた
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