第03章─揺れる想い

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(──っ!!ヤバイ!!) 不意に祐介の視界前方に、長身の男である剛の姿が入った 調子が悪いのか、または眠いのか、彼は腰を掛けていてボーとしていた (───最悪だぁ……) 普段の剛の行動パターンなら、ほぼ間違いないなく進に加勢する事を祐介は経験上知っている 祐介は他の逃げ道を必死に探した しかし不幸にも祐介は剛の存在に気付くのが遅すぎた 残念ながら今の祐介には咄嗟の判断が出来なかった 後ろからは進 目の前には剛 この瞬間、祐介の策は尽きた
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