第03章─揺れる想い

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嘘……だろ?剛が祐介を見逃すなんて… 誰よりも祐介をいじる事が好きなあの剛が……祐介を逃がすだと? 普段、俺以上に祐介をいじる剛 そんな彼が祐介を見逃すなんて普通なら決してあり得ないのだ 俺は祐介を追いかけるのをやめ、剛に問う 「……おい、お前が捕まえなかったから祐介逃げちまったじゃん。テンション下がるような事すんなよ」 「ん?あぁ…進か……」 まるで今初めて存在に気付いたような反応 「悪いミスったわ」 そう言うと剛は苦笑し、また黙ってしまった 「………………」 て、おいおいおい!!! ちょっ!なんだよこいつ!? マジでどうしたんだ!? 今日の天気は雪なんですか!!? 確かに外はめっちゃ寒いけどさ!! 大人し過ぎて気味悪いんだけど!!!? ま、まさかお主は影武者かっ!!? 流石の俺もこればかりは違和感を感じてしまった
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