永く短い鬼の神話

序

昔、西の大陸に一人の屈強な戦士がおりました。

戦士の夢は更に強くなり、早く王様のように偉くなることです。

戦士はどんどんと強くなり、たちまち西の大陸で一番の戦士になりました。

やがて、戦士の評判が王様に伝わり、戦士は王様の家来になりました。

戦争のときには王様を守り、旅のときには何時も共におりました。

王様の家来になると、たくさんのお金をもらうことができます。

戦士は大金持ちになり、美しい女の人と結婚をして子供ができました。

しかし、戦士の夢は王様になることです。

なんと、戦士は夢である王様につかえている事に、そして王様自身の事が憎く思えてくるようになってしまいました。

戦士はとうとう自分の妻と子供を捨て、同じ王様の家来だった人間の心を惑わして仲間にし、海をわたり東の大陸に行きました。