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「懐かしい話ね。でも残念ながら人を斬って以来、五十嵐の家からは絶縁されているわ」
小夜子の、かほりの目付きが変わった。
メガネは伊達だったみたいだ。
かほりの配管パイプは、凄まじい速さで所長に打ち込まれる。
所長はかわす事もままならなくて、両腕で防ぐのみだった。
次第に後退りし、ごみ溜めのように散らかった窓際に足を踏み入れた。
バチンッ!
何かの金属音がして、所長は動きを止めた。
同時にかほりのパイプが所長の脇腹を襲う。
所長はガードを下げてしっかりと、腕と肘でパイプを防いだ。
すでに所長の腕は打撲で真っ赤に腫れ上がっていた。
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