詩集1st 砂時計

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僕は住み慣れたこの町を離れ 一人汽車を待っている 4時28分発のあの汽車を… Last Train 昔は賑やかだったこの時間 今はただ、ホームに僕が一人 Last Train 昔は恋人と座りあったあのベンチ 今はただ、ホームに僕が一人 Last Train こんなに想いを巡らせても。この鉛色の空に、吸い込まれているようで 今はただ、ホームに僕が一人 僕は、この汽車でこの町を発つ 新たなスタートでは無い その先にある、絶望を僕はもう知っている けれど 逃げる事なんてもう出来なくて… Last Train 救いの無いこの行き先に、僕は奇跡と希望を祈り ただホームで一人待っている Last Train 奇跡は自分でしか起こせ無いと、僕は知っていて… ただホームで一人待っている Last rail あぁ。ほら、終焉の汽車がやって来た 最期の時を 共に刻もう Last rail…。
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