あなたを認めた日

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マ「生むのが偉いわけじゃないの。判断するのが大人なのよ。」 ママの言ってることは正しい。 でも… 私「また授かるって…同じ命はないんだよ。確かに状況的にきついよ。でもさぁ。」 そう。 確かにこの子をおろしても、また時がくれば命を授かるかもしれない。 でも、この子はこの子だけなんだよ。 まだミクロで見えないくらいだけど、生きてる。 だから、私…体にこんなに変化がある こんな小さな命が何倍も何倍もある私に身体の変化を与えてる。 生きてるよ、って訴えてるみたいだよ。 マ「卓也君と話し合ってみなさい。」 …ねぇ、私、やっぱり生みたいよ。 だってさ、ママだって私を授かった時、回りに反対されたじゃない? でも生んでくれた。 色々苦労もあったけど、私は生まれてきて良かったと思ってるんだよ。
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