二章 初めての夜

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クリスタルのページを読み、だいたいわかった。 「この辞書、色々載ってるね」 「そうだろ?そうだ、クリスタルの実物見るか?」 興味があり、返事をした後、二つの袋を渡してくれた。  まず、一つ目の袋を開けた。  中には、赤い水晶が詰まっていた。その一つを持ってみたら、暖かった。  もう一つの袋を開けると、青い水晶となぜか食料が入っていた。 「なんで、食べ物が?」 「冷たい所に、食べ物を入れると長持ちするからな」 「そうなんだ。便利だね」 「だな」 イワンの話しを聞きながら、水晶に触ったら、とても冷たかった。  その後も、色々話しを聞いていたらあくびが出てしまった。 「ユウ、今日はもう寝なさい。アークもね」 「そうだね。イワンとニーノさんは?」 「俺たちは、見張りだ。盗賊や魔物が来るかもしれないからな」 「そうですか、朝方になったら起こしてください。朝方に朝ご飯を作っておくので」 「わかった。そうだ、火を使うならフレイムクリスタルを使っていいぞ」 「ありがとう、おやすみ」 「おやすみ」 寝やすい、場合を見つけた横になり眠りについた。  体を揺さぶられ、眠りから覚めた。長い夢を見ていた気が、覚えていない。 「ユウ、起きろ~」 「ん…。おはよう」 「交代だけど、大丈夫?」 「なんとか…。顔洗って、目覚ましてくる」 「気をつけてね」 野宿している所から、少し離れた所に小川が流れていたので、そこで顔を洗った。  とても冷たく、一気に目が覚めた。  空を、見上げたらまだ空は、暗く星が輝いていた。  すぐに、顔をふいて来た道を戻った。 「目が覚めたか?」 「うん。イワン、ニーノおやすみ」 「何が出来るか楽しみにしてるわね」 ニーノが、笑いながら言った後、眠りに落ちた。  何を作ろうか迷ったので、レシピ本を鞄から取り出し、開いた。  たまたま、開いたページにオニオンスープが、目に止まったので鍋を出して、作り始めた。  レシピ通りに作り、味見をしたが結構いけたと自分では思った。  その後、辞書を開き色々調べたりしていたら、東の空が明るくなってきた。小鳥たちの声も聞こえてきた。  そろそろ時間かな?と思い、みんなを起こした。  すぐに、朝ご飯を食べ、向かっている街、ストリークに向かった。
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