一章 始まり

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「話を聞かれたか」 「どうする。殺すか」 殺すと言う言葉を聞いた瞬間、体が震えあがった。 「どうせ、子供だ。何も出来はしない」 「そうだな」 「……。行くか」 3人ぐらいの足音が遠くに行くのがわかった。  誰もいなくなるのを確認すると体を起こした。 痛みを感じる、足を見たら止まることなく血が流れだしていた。  鞄から、包帯と傷薬を取り出し傷の手当てをした。  アークのことが心配になり、立上がり来た道を急いで戻った。 痛む足を引きずりながら、歩いていると木と木の間から、今までで見たことのない生物が襲いかかって来た。 剣を引き抜き、襲いかかって来た生物の体に斬りかかったがびくともせず、弾き飛ばされてしまい、木に叩き付けられてしまった。 生物は、走り両手の爪を振り上げようとしている。  その時、生物が倒れた。 「大丈夫か、ユウ?」 アークが、槍を右手に持ち駆け寄って来た。 「アーク、ありがとう」 立ち上がろうとしたら 、無理やり座らされた。 「今は、休め。ひどく疲れてるぞ」
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