一章 始まり

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「出発は、明日の朝だ。それまでに準備しておけよ」 イワンが、そう言って村長の家に入って行った。  太陽が沈み、あたりが暗くなった。今日は、アークの家で寝ることにした。  色々、旅の準備をした。傷薬、旅に必要な道具、こっそりためていたお金などを鞄に詰め込んだ。そして、鞄の近くに、剣と予備のもう一つの弓、母さんから誕生日にもらったペンダントを置いた。 「アークは、準備できた?」 「準備はできたぜ。明日は早い。早めに休め」 「うん、おやすみ」 寝床に行きすぐに眠りにおちた。  起きてすぐに出発することになった。 「村長、行って来ます」 「気をつけるのじゃぞ。旅の人よ、受け取りなさい」 村長が、皮の袋を渡してくれイワンさんが袋を開けたら、かなりの量のお金が入っていた。 「持っていきなさい、わしには、これぐらいしかできん」 「いえ、ありがとうございます」 「じゃあ、そろそろ行くわよ」 まだ、何もわからない世界への旅が始まった。
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