2章

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  レオは中に入ると昨日訪れた時となんら変わってない書類の山が連なっていた。 「おぉ、お帰り。 どうやら持ってこれたみたいだね」 フィンブルは書類の山の机からではなく隣の部屋から現れた。 「はい。 これが昇任試験の深紅の水晶です」 ポケットに手を突っ込み水晶を取り出した。 「ふむ、よろしい。 賢者の申し子! 昇任試験を合格と見なし今日よりZランクに昇格!! おめでとうレオ君」 フィンブルはそう言って拍手をしてくれた。 「ありがとうございます。 あとこれはどうすれば?」 「それは君が持っておくんだ。 いづれ役に立つと思うから」
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