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「すーばるくん」
楽屋の片隅で
膝を抱えているすばるの顔を
俺は除き込んだ
「ヨコうっさい
てか、俺の顔見んなや。」
「何で?
恋人やもん、キスしたらアカンの?」
「キスするんはヒナで十分やろ?
こんなふざけまくりのな人と
キスとかエッチなんかしてたまるかっ
罰ゲームになった方がマシやて
恋人でもないし、恋人を交換しただけや」
「いじわるやなーすばるは
罰ゲームもどうせ
みんないてる前でエッチするようやで?
そこでするよりも
前にしてもうた方がええと思うけど。」
それを聞いたすばるは
はぁ?
と言いたげな顔をした
「…!
そ…っそんなん、俺には知らんし
シャワー浴びてくる。」
そう言ってすばるは
シャワールームのドアの向こうに消えていった
「どうしたらええんやろなぁ…」
恋人交換を思いついた俺だって
罰ゲームになることは一番嫌なこと
卑怯な事かもしれへんけど
こうするしか罰ゲームにならへん方法はないんやで?
ごめんな、すばる
すばるがいるシャワールームに行って
服を脱がないまま
部屋のドアを開けた
.
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