拒否

2/14
前へ
/142ページ
次へ
バーに着くと、すでに皆飲み始めていて、かなり盛り上がっていた。 私に気付いた拓海が、こっち と言うように手を挙げた。 私も圭さんに会釈して、彼等のテーブルに向かう。 「お疲れ~!」 皆に声を掛け、差し出されたカシスオレンジを受け取る。 「これでいいんだよな?」 と拓海が聞く。 「さっすが拓海~!分かってるねぇ!」 そう言いながら、受け取ったグラスを頭上に持ち上げる。 「んじゃ早速…カンパ~イ!!」 皆に声を掛け、一気に飲み干す。 「あ~美味しい!」 一人、満足気に言うと、隣に居た麻衣子が笑った。 「相変わらずオヤジだね~。黙ってれば可愛いのに。」 「い~のい~の。猫かぶったって、しょうがないでしょ!疲れちゃ意味ないじゃん。」 そう言って、圭さんにお代わりの合図を送る。 .
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加