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待ちに待った給料日。いつもの様に、奈津と買い物に来ていた。
歩き疲れて入ったコーヒーショップで、奈津が聞いた。
「昨日はどうしたの?」
「あぁ。拓海や、麻衣子達と、圭さんのお店で飲んでたよ。」
「そっか…」
「そっちはどうだった?」
「うん。こっちもいつも通り。
…だけど…」
口ごもる奈津。
「マサの事?」
あまり聞きたくなかったが、奈津に心配かけるのは嫌だから、私から切り出した。
「心配してたよ。俺が告ったから、私の家にも来づらくなったんじゃないかって…
それに、ユウの事…私から聞き出した事、気にしてた。私がマサならって話しちゃったから。」
泣きそうになる奈津に、私は出来るだけ明るく言った。
「もう、その事は気にしないでって言ったでしょ!何度も謝ってもらったから。
マサにも断る理由説明しなくて済んだし。」
そう…
丁度一週間前、私はマサに告られた…
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