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「いってきまーす」
俺はいつものように家を出た。
するといきなり
「オッス、圭介」
と、後ろから声が聞こえたが俺は顔を見なくても誰だかわかった。
「よう、良太」
もう小学校からの付き合いの古島 良太はいつもと変わらずテンションが高かった。
「もう高校生になって3ヶ月たったのに未だに誰も俺に告白しないなんてこれはもう異常だ」
「異常なのはお前の頭だ」
と、相変わらずの馬鹿話をしながら学校に着いた。
「お!圭介お前の嫁さんはっけーん」
良太のにやけ顔がムカついて。
「うるせぇ」
といいながらも俺は自然に笑顔になった。
「オハヨー圭介」
希美が俺を見つけて走ってくる。
「おうオハヨー」
すると希美は
「ねぇ、明日の土曜日遊園地いこう!」
「えっ、何でまた急に?」
「実は友達からペアチケット貰ったんだ」
希美は宝の地図を見せるようにチケットを出した。
「しかも明日は付き合ってちょうど一年でしょ?」
そう俺は今からちょうど一年前に希美に告白した。
今でもあの日を思い出すと顔が赤くなる。
「よし、じゃあ行こう!」
そしてその日はやることもなく学校を半分寝て過ごした。
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