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「あ?当り前だろ、知らねえやつなんかいるもんかよ」
「そう。そのと~っても有名な『神風』さん。んでもって武術にも長けている。そんな強い人と、おにーさんは戦ってみたい!とか思いませんか?」
「そ、そりゃあ…手合わせぐらいはしてみたいと思ったことはあるが…」
キラン。俺らの目はまさにそういう効果音が付きそうなくらい笑っていた。
俺らの作戦にまんまと嵌ってくれて、ありがとな。おにーさんたち。
「じゃあ今から、その夢叶えてあげますよ」
「へ?」
「だぁから、『神風』…今の代は『花嵐』か。そいつらと手合わせさせてやるよ」
俺らはニヤリと笑みを浮かべながら、力で小型化している武器を元に戻して盗賊どもに構える。
さあ…お楽しみの時間だ。
「な…その武器…。まさか、お前ら……!」
「あれ、やっと気づいたんですか?」
「俺らって結構知られてなかったんだな~」
焦り出した男たちの前で、俺らはくつくつと笑う。
「『花嵐』の四守護神。白虎と青龍っていえば、それなりに知ってる人もいると思ったんだけど」
「丁度俺ら、機嫌悪いところだったんですよ。お手合わせ、願えますか?」
「ひぃっ」
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