50人が本棚に入れています
本棚に追加
〔神子〕
「ヒマ~!ヒマヒマヒマ~!」
マツジュンたちが地上に行ってからしばらくして、とうとう雅ちゃんの我慢の限界が来たらしい。
ずっとヒマを連呼してる。
オイラは、別に昼寝してればいいから退屈じゃないんだけどね。
「ねぇリーダー!何か面白いことない~?」
「ん~。…昼寝?」
「それリーダーが今したいことじゃ~ん!」
そう言って雅ちゃんはまた、ヒマだヒマだ、と言い出した。
「ただいま~」
あ、翔悟くん帰ってきた。
「おかえり、翔ちゃん!あのね、オレ今すっごいヒマなの!ヒマすぎて死んじゃうんじゃないのってくらい!だから何か面白いことない?」
「…すげえな。ニノの言ったこと本当に当たったよ」
「お帰り~翔悟くん」
「ただいま、聡くん」
「あ~!オレにはただいま言ってくれなかったのに~!」
「わかったわかった。ただいま」
「よしっ!…あれ?ニノとマツジュンは?」
「まだ地上にいるよ。買出しの続き」
「あ、ホントだ。街のほうに向かってるね。あ!んでさ、翔ちゃん!」
…きっと翔くん、和に雅ちゃんの相手してこいって帰されたんだろうな…。
ご愁傷様…。
その後翔くんはずっと雅ちゃんの相手をさせられてた。
んで、オイラはそれを昼寝しながら聞き流してた。
「…なんか、寝てるのも飽きてきたなぁ」
呟いてふっと地上にいる和たちの様子を見てみたら、なんだか武器を構えて臨戦態勢。
「え?…なんでマツジュンと和、武器構えてるの?!」
最初のコメントを投稿しよう!