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〔青龍〕
地上に着いたはいいんですけど…俺の計算ミスですかね?
「なぁ、和。魔は六体って言ってなかったか?」
「そのはずなんですけどねぇ」
「ウヒャヒャッ!あれは十体くらいいるね~」
なぜか魔は十体に増えていて…しかも全員Cランクで…。
…結界、強化しないといけませんかねぇ。
あ。ランクっつぅのは、魔の強さみたいなもんですね。
最高ランクはAで最低はKランク。
まぁJとかKランクくらいなら、その辺にいるえっら~い坊主でも倒せんでしょ。
雑魚だもん、あいつ等。
でも今回はC。
上から三つ目が十体だと…三人じゃキツイですかね。
「どうします?」
「決まってんだろ?」
そう答えてから、潤くんはニヤリと笑った。
「…突っ込むしかねえだろ!」
「だと思いました」
「じゃあ、行こっか♪一人三体くらいずつね」
楽しそうに相羽さんが言う。
「死なないで下さいね。キャプテンも言ってましたけど」
「バーカ。死ぬわけねえだろ」
そうして俺らは各自敵に向かっていったわけですけど…。
力、あまり使わないようにしなきゃな。
「オラ!かかってこいよ、雑魚ども!」
軽く挑発をかまして、愛用の黄色い水晶がついた刀――青龍刀を構える。
そうすると、『雑魚ども』は一斉に俺の方に向かってくるわけで。
俺はそいつらに向かって刃(やいば)を振りかざして突っ込んでいった。
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