横顔

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数分間魔と格闘して、やっと一体倒した。   こっちはボロボロなのに、残りの奴らはピンピンしてる。 「…なんかムカつく」 「ニノ!」 「和、相羽ちゃん、大丈夫か?」 俺が呟いたら、俺と同じようにボロボロの潤くんと相羽さんが俺の方に来た。 「俺は大丈夫です。けど…俺の割り当て分…残り二体を一人で殺るのは、ちょっと難しいですね」 こうなってしまったら……。 「はは。俺も似たようなもんかな」 「二人ともどうしたの~?オレはまだまだいけるよ?」 「あんたはバカだからいいの」 「ウヒャヒャッ♪」 魔に囲まれながらこんな話しが出来ることに、我ながら関心。 「ところで」と、俺がそう切り出してみると、どうやら潤くんは俺と同じ考えだったようで、真剣な面持ちで一度頷いた。 「え、なになに?二人だけ~。オレを仲間はずれにしないでよ~っつって」 ったく…相バカ…。 「ようするにですね。こんな危ない状況なら…力を使わざるを得ないかもしれないってことですよ」 「おぉ~!」 …本当にわかってなかったんですかね…。 「…それで?使うの?」 「そうですね…二人はどのくらい倒しました?」 「俺一体」 「オレは二体!」 相羽さんが鎌を構えたまま自信満々にピースサイン。 いいから、ホラ余所見しない。 「俺も一体です…。ちょっと情けないですが」 背中合わせで、武器を構えたままの会話。 三人合わせて倒した数は四体。 残りの魔は六体。状態は最悪…。 「…やりますか」 「またリーダーに怒られそうだな。また無茶して~、とか言ってさ」 「ウヒャヒャッ。ありえるね、それ。 …んじゃ。いつもの感じでいいの?」 「いつも通りで」 「…りょーかい」 .
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