面影

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〔白虎〕   今日は朝から、なんか調子がおかしかった。 原因はわかってる……。 わかってるけど、俺は四守護神の白虎として、やらなきゃいけないことがまだあるんだ…。 「マツジュン、大丈夫…?体調悪そうだけど…」 まだ陽が昇らないうち。 『羽音』に着いた途端に翔くんに指摘された。 「そういう翔くんだって、調子悪そうじゃん」 ちょっと笑って言うと、苦笑いが返って来た。 「おはようございます」 「おっはよー♪」 和と相葉ちゃんも来た。 やっぱり、二人の調子もそこまで良くないみたい。 「二人とも、調子悪そうですねぇ。…ま。そういう俺もそうなんですけど」 「でもさ…」 不意に相葉ちゃんが切り出した。 俺ら三人は全員相葉ちゃんの方を見る。 「リーダーには…黙っておこうね。オレらのこと……」
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