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「マツジュン、ニノ、相羽ちゃん。ちょっと、『羽音』に来てくれないか」
翔悟くんが、オイラ以外の三人を呼んだ。
それまで笑顔が浮かんでいたみんなの顔から、一気にそれが失せる。
三人ともすっ、と立ち上がって、翔悟くんと一緒に『羽音』へと向かっていった。
胸のどこかがざわついて、みんなのことを追いかけようとしたけど、やっぱり止められてしまった。
話をこっそり聞こうと思っても、誰かが力を使って壁を作っていて、それもできない。
ねぇ、みんな?
あとどのくらいで『限界』なの?
オイラはあとどのくらい、みんなと一緒にいられるの?
それとも、最後の最後までオイラには何も話さずに消えてしまう気でいる?
…みんなが戻ってくるまで、何してようかな…。
あ!そうだ!いいこと思いついた!
きっとみんなビックリするだろうなぁ~。
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