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7月25日 20時40分
「ふぅ…後20分か…」
俺は沢田。
バイトで何とか1人暮らしの
生活を続けている大学生だ。
今日は俺が勤めている
バイト先の給料日だ。
時給がいいわけではないが
1人暮らしには不自由なく
生活できる程の稼ぎは
得ることができるから
問題はないだろう。
「おい沢田…お前時計を気にしすぎだぞ?そんなに給料が楽しみなのか?」
彼は2つ年上の先輩だ。
俺がこのバイトを始めた時に
色々教えてくれたのがこの人だ。
「え?まぁ楽しみッスね♪」
「だろうな。さっきから顔がにやけているぞ。」
「マジッスか?やばいやばい…」
こんな顔で仕事をしていたら
きっと上司に怒られるだろう
と考えつつも俺は上の空で
残りの20分間仕事を続けた。
「じゃあ…沢田…これ今月分な。お前はよく頑張ってるからな。」
と上司から現金の入った
茶色い封筒が渡された。
中身のことを考えると
無意識ににやけてしまう。
「どうもッス!」
「おいおい…無駄使いするなよ?」
「わかってますって!…お疲れ様でした!」
上司の背中に礼をすると
俺はそそくさと着替えて
帰りの支度をし始めた…
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