最低の幸福

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最低の幸福

死が もう見える所まで 来ている老人の目は 悲しい目をしている。 それを見ると 自分が 何に苦しんでいるのか わからなくなる……。 その老人は この世界が どう見えているのかな、 僕が見ている世界とは 全く違うのかな、、 それとも 誰もが違う世界を それぞれ持っているのかなー。 簡単に 生きていけるはずないのに 簡単に死ぬ。 自殺志願者と 永久幸福論者は 本当は同じ者だ。 どちらも 本当に生きたがってる。 自殺志願者は 本当に生きたいのに 本当にやりたい事が たくさんあるのに 何故か そこまで追い詰められる。 自殺志願者は 誰よりも生きたがってる。 だから死を選ぶ。 悲しい目をする老人は笑う、 自ら死を選ぶ者に。 そりゃそうだ。 自殺志願者は笑う。 綺麗事を言う者に。 自殺志願者は 死を好んでるんじゃない。 死にたいわけじゃない。 生を好んでいる。 生きたいんだ。 老人は 死を選ぶ者が理解できない。 だから笑う。 生きたいのに死を選ぶ。 理解できない。 老人は 生きたいのに死が訪れる。 今日を生きて 昨日は証。 明日に夢を見る。 明日の為に 今日夢をみる。 可能性は無限大だと知る。 ーーーーー完ーーーーー
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