エルフェン大解剖辞典

ナームーン国

　大陸沿岸部の豊かな地域にあった大国。ヴァルマン侵攻により焦土と化す。農耕、漁業が盛んで、友好的な性格から交易により多くの利益を得ていた。王政だったが議会と釣り合いの取れた政治を行い、暗愚ならば国民投票で譲位させられた。平和を愛する国民性からか、防衛や軍事に対する関心が薄く、滅亡の要因となった。

　征服後はナームーン人奴隷として支配され、男は鉱山へ、女の多くはヴァルマン兵士たちの褒賞として慰安婦となっている。混血児の増大によるアイデンティティ、民族の誇りの喪失、ヴァルマン人への憎しみに狂い、かつての陽気な人々の面影はない。