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父親をエルフェンに殺されたため、十二歳で家族を背負って戦場に立つ少年兵士。長男だから、男だから、と自分に言い聞かせながら日々過酷な現実の中で生きる。気弱で内向的な性格の男。仕方ないと思いながら日々人を殺め、後々毎回後悔の涙を流す。
内心は家族を守り抜いて生涯を終えた父親を尊敬し、彼に追いつこうとしているが、それが終わりなき殺戮の道だと分かるにつれて絶望感に苛まれている。未来に全く希望を抱いていないために、早く戦死して楽になりたいと密かに願う。奴隷であっても、上官や仲間のように女を弄ぶことをしない。
麻薬と酒に溺れ、エルフェンの捕虜の少女を犯そうとした親友に怒りが爆発。喧嘩をした勢いで瀕死の重傷を負わせてしまい、自暴自棄になり、断崖から自殺を図るが……。
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