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しかし。
目を伏せ、うなだれるマイスを見て、ダリアは優しく言葉を続ける。
「違うよ、マイスくん。マイスくんがモンスターだとか、そんな事は全然怖くないわ。」
マイスの心を読んだかのように、微笑みながら否定する。
「え……それじゃ……?」
「……わたし、ずるいよね。マイスくんに種族なんて気にする必要ないなんて言っておいて……。
…わたし、本当は自分がエルフである事が怖いの。」
今度はダリアが何かを決心したようだった。
「どうしてですか?みんな、祝福してくれたじゃないですか?」
「それも違うの。
大丈夫、みんなの事はわたし、信じてるから。わたしが怖いのは、とても自分勝手なこと。」
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