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「ここキレイよね。
マイスくん、連れてきてくれてありがとう♪」
「いえ、たまには。」
──オッドワードの谷、虹登る滝。
ここは、マイスがダリアにプロポーズをした、思い出の場所であった。
今日はマイスの思いつきで、2人は久々のデートに来ていた。
「ねぇ、少し休んで行かない?あの時みたいにゆっくり話ししようよ?」
あの時、と言うのは結婚前、つまり2人が甘い時間を過ごした──いや今でも十分に甘いが───そんな、恋人時代に交わしたデートの事である。
「……はい。」
ゆっくりと、マイスは頷く。
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