。*゚第1章゚*。

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夢愛は騒がれる中、全く笑顔も見せず、挨拶をするわけでもなく、ただ無言で歩いていた。 そんな中、一人の女の子が走って来た。 女「あっ…あの!」 夢愛「………」 夢愛は無言でその女の子を見た。 女の子は身長が低く、小柄な可愛らしい子だ。 バッジの色が青だ… てことは1年生…? この学校は、バッジを常に制服に付けるのだ。 小学生や中学生で言えば名札のようなものだ。 そのバッジは学年ごとに色が分かれており、1年が青、2年が赤、3年が緑だ。 女「あ…の…//」 女の子は何か言いたそうだが、なかなか言えない様子だ。 夢愛「…何?」 夢愛が聞くと、女の子はガバッと顔を上げ、驚いた様子だが、とても喜んでいた。 女「ま…まさか、夢愛先輩が話てくれるなんて…//感動です!それに、夢愛先輩のお声…初めて聞きました…//」 夢愛「変な子…私の声ごときで、そんなに喜ぶこと?」 女「喜びますよ!//一度お声を聞いてみたかったんです!」 夢愛「そう…で?何か用事があったんじゃないの?」 女「あっ…!」 女の子は、忘れてた!と言わんばかりに、思い出した…という顔をした。 女「おはよう…ございます//」 私なんかに挨拶をするためにわざわざ? この子… 可愛いし、すごくいい子… 夢愛「おはよう」 女「!!!」 女の子は、感動したようだ。 そこまで喜ぶことなの…? だけど、嬉しい…という気持ちがある。 少しは、今の私から抜け出せるの…かな? 女「それじゃあ夢愛先輩!また//」 夢愛「えぇ…あっ、貴方」 女「はい?」 女の子は振り返り、夢愛に目線を向けた。 夢愛「貴方…名前は?」 女「え…?あっ!1年の三堂 夏澄【ミドウ カスミ】です//」 夏澄ちゃん…か。 夢愛「夏澄ちゃんね?…覚えておくわ…」 女「はっ…はい!//ありがとうございます!//」 女の子はペコリと一礼して、走って行った。 .
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