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―キーンコーンカーンコーン…
チャイムが学校に鳴り響く。
えっ…?
もうお昼休み?
私、全然授業聞いてないし、ノートすら書いてないんですけど;
夢愛は手紙を書くのに集中していて、授業が始まった事も終わった事も全く気付かないまま、いつの間にかお昼休みになっていた。
夢愛「……ハァ」
光「溜め息吐くと幸せ逃げるよ~?はいよ♪」
いきなり現れたのは、またもや天城光だ。
そして光は何かを夢愛に渡した。
夢愛「…………」
ノート…?
光が夢愛に渡した物は4冊のノートだ。
光「これが1限目の英語Aのノート。んで、これが数Ⅱのノートで、これが化学。こっちが古典!」
今日は、1限目が英語A。
2限目が数Ⅱ。
3限目が化学。
4限目が古典だった。
もしかして、私がノートを書いてなかったから…?
光「夢愛、ずっと手紙書いてて、ノート書いてないだろ?だから写させてやるよ♪」
天城光はニカッと笑った。
夢愛「…………」
光「あぁ…やっぱりまだ喋ってくれないか…」
光は、ハハッと笑うものの、寂しそうだった。
夢愛「………ありがとう」
夢愛はボソッと言うと、お昼ご飯のお弁当を持って教室を飛び出した。
光「……ハハッ!言い逃げかよ!」
光は一瞬ビックリしたが、初めて言ってくれた、ありがとうに、とても喜んだ。
光「よっしゃあ!!」
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