。*゚第1章゚*。

6/7
前へ
/57ページ
次へ
―キーンコーンカーンコーン… チャイムが学校に鳴り響く。 えっ…? もうお昼休み? 私、全然授業聞いてないし、ノートすら書いてないんですけど; 夢愛は手紙を書くのに集中していて、授業が始まった事も終わった事も全く気付かないまま、いつの間にかお昼休みになっていた。 夢愛「……ハァ」 光「溜め息吐くと幸せ逃げるよ~?はいよ♪」 いきなり現れたのは、またもや天城光だ。 そして光は何かを夢愛に渡した。 夢愛「…………」 ノート…? 光が夢愛に渡した物は4冊のノートだ。 光「これが1限目の英語Aのノート。んで、これが数Ⅱのノートで、これが化学。こっちが古典!」 今日は、1限目が英語A。 2限目が数Ⅱ。 3限目が化学。 4限目が古典だった。 もしかして、私がノートを書いてなかったから…? 光「夢愛、ずっと手紙書いてて、ノート書いてないだろ?だから写させてやるよ♪」 天城光はニカッと笑った。 夢愛「…………」 光「あぁ…やっぱりまだ喋ってくれないか…」 光は、ハハッと笑うものの、寂しそうだった。 夢愛「………ありがとう」 夢愛はボソッと言うと、お昼ご飯のお弁当を持って教室を飛び出した。 光「……ハハッ!言い逃げかよ!」 光は一瞬ビックリしたが、初めて言ってくれた、ありがとうに、とても喜んだ。 光「よっしゃあ!!」 .
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加