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こうして朝の集会が終わった。
[ガラッ]
ドアを開けて垣村が教室を後にする。
と同時に波勉の目の前に親友井上が現れる。
「ダッメじゃないか~…波勉君。3日連続遅刻だなんて…らしくないねぇ~。」
波勉をなめたように言う井上は一応正しい。
3日前までは、無遅刻無欠席、成績はクラスの中でも…上から5人の中には入るくらいの、優等生だった。
が、今は違う。
最近になって波勉は思ったのだ…
『勉強も学校も…意味なくね?』波勉はすでに退学届けを書いていて、今日学校をやめるつもりなのだ。
「ごめんごめん波勉。で、どしたの?最近だらしなくないか?」
井上の問いかけに、波勉はしばらくしてから答える。
「…学校がダリ~んだよ。」
まさかの答えに、
井上は驚きのあまり、しばらく固まる…。
「お、おい井上!?」
「あ、ああ…てかマジで言ってんの??」
2度目の質問に波勉はダルそうに答える…
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