任務1 入団

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「ああ…ダリぃ…。」 「そ、そうか…。」 井上は下を向く。 と、波勉が口を開く。 「なぁ井上…。」 「ん?」 「……」 「……」 しばらく沈黙が続く。 がその空気を貫いたのは、井上だった。 「な、なんなんだよ?」 波勉が井上と目を合わせて言った。 「俺……」 井上が唾を[ごくっ]っと飲みこんで、真剣に波勉の顔を見た。 「…うん、俺学校辞めるわ。」 「…は?」 波勉が見た井上は、目が点状態…口が開いて唖然としている姿だった。 「学校辞めるわ。」 もう一度波勉が繰り返したことで、井上が我に帰る。 「…ってえぇぇぇ~!?」 井上のリアクションは波勉が思っていたのより、かなり激しかった。 『まあ無理もないか…』 そう自分で納得した波勉は席を立ち、教室を出ようと歩き出す。
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