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「…っ!?」
いきなり歩き出した波勉を見て井上は驚く。
それと同時に波勉の目の前まで走って行って口を開く。
「いやいやいや…何立ち去ろうとしてんの波勉君ねぇ?え、なんなのこの展開…。学校辞める?マジ?マジで言ってんの?」
そんな井上の質問に、何のためらいもなく、笑顔でこう答える。
「うんっ。」
『うわぁぁ~…まんっべんの笑みだぁ!!』
井上はそう思いながらも喋り続ける。
「いやいやいやそこ重要なんだけど!!なんで辞めんの!?」
波勉は笑顔のまま、答える。
「だから言ったじゃん井上…」
そして変な間があいた……
「ダルいからっ…。」
そう言って教室から出て行った。
『マ、マジかよ…』
そう思いながら教室を見渡す。
教室には井上以外誰1人いない。それに気づいた井上は冷や汗をかきながら叫び出す…。
「1時間目は実験室だぁぁ~!」そう言って教室を後にした井上だった。
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