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【移送】
8月も終わりに差し掛かったある日の朝…
いつも通りの暑さに俺は嫌気が差していた。
『あちぃー……また今日も意味分からんビーズ作業するんかいの……』
俺はビーズ恐怖症になりかけていた。
だから昨日はビーズが混ざって袋に入っても面倒臭くて無視って作業を続行していた。
『探そうとしたら手にくっつくし…溢れるし…第一絶賛行方不明になったビーズを探さなきゃいけない義務は俺には無い……どうせ混ぜるんでしょ後で……見えないとこで………』と俺は思っていた。
と刑務官が俺の※居室に来た
ってアレ?今日の作業は?刑務官はいつもの憎たらしいビーズも持たず手ぶらで食器口から小声で喋りかけてきた。
『中島お前明日広島刑務所に移管じゃ。じゃけ今日は荷物の※領置調べして終日※免業じゃ』
………マヂっすか。
俺は頷き領置調べに行き久しぶりに冷房の効いた部屋に入った。
入った途端に懐かしい感じがした……汗が引く感じ…涼しさに俺は感動していた。
そんな余韻に浸る暇も無く領置調べのため刑務官がリストを見ながら俺の荷物を確認していく……リスト名を見ただけじゃ分からない物を俺が説明し…新しくここで増えた物をリストに足していった。
元々荷物が少ないため領置調べは直ぐに終わり俺は明日の移送を待つだけとなった。
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