第一章

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「よかった!心配したんですよ!」 『あ、ありがとうございます』 たじろぎながらも礼を言う 「私、総司って言います」            『あ、鬼鏡水葉です』           「水葉さんですか、いい名前ですね」 『ありがとうございます、起こされないのですか?この人』           少し疑問に思っていた事を言う、すると青年は忘れていたとでも言う様に手を叩いた 「この人は土方歳三って言うんですよ」 『俳句好きの人?』 「良く知っていますね」 少し驚いた様子で青年はそう言った 『じゃあ起こします』           「大丈夫ですか?」            心配した様子で言った           『大丈夫です、たぶん』 「じゃあお願いします」 彼女は土方の耳元に行きこう言った 『梅の花 一輪咲いても梅は梅』 「だあぁぁぁ、総司ー!!」 いきなり飛び起きた… 「私じゃありませんよ」            「てめぇ以外に誰が居る!!」                     たいそうご立腹の様だ 『知れば迷い 知なければ迷う 恋の道、もっと言ってあげましょうか?』 「!?!?!?」 ようやく彼女に気づいたらしい
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