第一章

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「おまっいつからそこに?」 呆れた様子で彼女は言った 『なに言ってるんですか?さっきからいましたけど?』 「は?つか誰だ?」 『ああ、鬼鏡水葉と申します』 「昨日の方ですよ」 「あぁ、餓鬼か」 ―プツン― なにかが切れた 『餓鬼ってなんですか?隊士全員にばらしますよ?俳句』 見て分かるぐらいに土方の顔が青くなった 「ほ…本気…か?」 『はい✨』 「それだけは勘弁してくれ…」 『で、お願いがあるんです』 「なんだ?」 間を置いて話し出した 『此処に入隊させてください』 「駄目だ」 『実力も見ないで決めるんですか?』 「ああ、女は家事でもしてろ」 『か…じ?なんですかそれ?』 「「は?」」 二人同じに間抜けな声をあげる 「お前、仮にも女だよな?」 『女ですけど?』 頭の上に疑問符をあげながら言う 『もう一度言います、入隊させてください』 「駄目だ」 きっぱり、はっきり土方は言った
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