第一章

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『なんでですか?私が女だから…?』 悲しそうな顔で尋ねる 「そうだ」 『じゃあ…試合させてください』 「だから―『女だって関係ない!!女だって刀を取る!!女だって戦うの!!』 「女は男に守られてろ!」 二人とも譲る気はない 『女だって戦わなくちゃ死ぬ!町娘達は違うけど、私は戦わなくちゃ死ぬの!自分が女だとは思えない』 「土方さん、力を見るだけしてみましょうよ」 「わかった…総司連れて行け」 やっと折れた様だ             「土方さんは来ないんですか?」 「さっさと行け」 「いきましょう?水葉さん」 ―スーパタン― ゆっくりふすまが閉じられる 「水葉さんは料理しないんですか?」 『料理?』 水葉はこれまた分からないとでもいうような顔をしている 「どれだけ知らないんですか貴方?」 呆れた様子で問いかける 『ごめんなさい…』 今にも泣き出しそうだ… 「責めて無いですよ」 そんな水葉を見て慌てていた、そうしてる内に道場に着いた 『わぁー男ばっか』 楽しそうだ 「だれがいいでしょうね?」 元気よく誰でも!、と応える 「うーん…ちょっとそこの人、手伝ってください」 「なんですか!?沖田隊長!」 にっこりと微笑みそして 「この人と試合してください」 「わかりました」 行ってらっしゃいとでも言うように手を振る 『いってきます』
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