第一章

4/34
前へ
/38ページ
次へ
呆れた鬼鬼が水葉の頬を引っ掻いた 『…っ』 「(人だ!たくさんいる)」 『…いったぁ』 「(そんなに強く引っ掻いてねぇよ)」 『…違っムグッ―「(とにかくいまは息を殺せ)」 ―コク― ―キョロキョロ― 「みなさん、今日はもう戻りましょうか」 「「ハイ!」」 ―ザッザッザッ― 『…っ』 「どうしたんだ?」            何時も余裕が今の水葉には無い       『な…でも、無い』 「息切れてんぞ!?」 『大丈夫だっつ…の』 そう言う彼女は凄く苦しそうだった
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加