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「本当にどうしたんだよ!?」
『る…っせぇ、ただの頭痛だ…』
―パタリ―
「み…なは?ちょどうしたんだよ…お前こんなに柔じゃねぇよな…?」
水葉はピクリとも動かない…だが呼吸はしている様だ
「水葉…?どうしよう…なぁ起きろよな…俺はお前が居なくちゃ意味ない存在なんだよ」
こんな時になんで猫の姿なんだ、彼はそうつぶやいた、猫の姿じゃなきゃ彼女を運んだり出来たのに、とも
「誰かいるんですか?」
「!?」
「ね…猫?おかしいな、さっき確かに人の声がしたのに…」
「ニャ!にゃあ」
「どうしたんですか?――お、女子?だ…大丈夫ですか!?」
青年は彼女に駆け寄った
「猫さん、今からこの子を屯所に運びます」
青年が彼女を抱える前に鬼鬼は彼女の影に飛び込んだ
―タッタッタッ―
―新撰組屯所―
「ひ、土方さん!」
「どうした?総司」
「女子を拾いました!」
「ハァ?訳わかんねぇこと言ってんじゃ――
「布団用意して下さい!!」
「おう…!」
青年の気迫に押されながらも土方とよばれた人物は布団を用意していく
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