するがミラー

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僕--阿良々木暦は、今年の春休み、怪異に出逢い、怪異に混ざり、怪異に半身を浸した。 僕は限りなく人間に近いのだけれど、どうしようもなく人間じゃない。 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード…鉄血にて熱血にして冷血の吸血鬼。彼女に出逢い、殺され、救われ、救わずに、中途半端に鬼でいることを選んだのだ。 鬼…怪異。 怪異は引き合う。 スタンド能力ではないけれど。 中途半端に吸血鬼としての能力を残しているからか、僕は春休み以降、忍野にして「有り得ない」といわしめるほどの怪異と出逢った。 猫。 蟹。 蝸牛。 猿。 蛇。 …蜂に、鳥。 こちら側に関わってしまった以上、恐らく避けては通れないであろう、怪異。 だが、それも夏休みで、しばらくは一息ついたと、そう思っていたのだが。
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